相続人一人一人に丁寧に説明を行ったことで約1憶5000万円の遺産を相続することができたケース
1 相談前
相談者のご兄弟がお亡くなりになり、遺産が約1憶5000万円ありました。
お亡くなりになったご兄弟には、配偶者及び子はおらず、既に両親はお亡くなりであったため、相談者が相続に関する手続きを進めようと戸籍を取得したところ、父には元妻がおり、元妻との間に子がいることも発覚しました。
相談者としては、全く交流のない共同相続人が存在することが発覚したため、できればすべての財産を相続したいが、どうしてよいか分からず、相談に来所されました。
2 相談後
まず、相続人について改めて調査し、相続人の範囲を確定しました。
その後、各相続人に対し、現在までの経緯等について説明する手紙を送付しました。
各相続人一人一人と丁寧にお話しをしたところ、各々対応は一様ではないものの、積極的には遺産の取得を希望されなかったため、若干の代償金を支払うことと引き換えに、相談者に遺産を譲るということで合意に至り、相談者は殆ど全ての遺産を取得することができました。
また、相談者にも子はいなかったため、相談者自身の遺産相続が発生した場合に備えるため、公正証書遺言を作成して対応しました。